スヴァラ歯科Blog
| 2025 | 3月
続・続・お口のニオイ、大丈夫ですか?
(2025年3月12日 10:48 AM更新)
こんにちは!
歯の神経を守り、可能な限り痛くない治療を目指す、予防歯科とバクテリアセラピーと水素吸入で全身の健康を目指す石神井公園駅の歯医者、スヴァラ歯科です。
前回までのブログで、「口臭の原因」や「自宅でできる口臭ケア」について詳しくお伝えしました。今回は、実際に歯科医院で行われる口臭治療について詳しく解説していきます。
「毎日歯を磨いているのに、口臭が気になる…」
「自己流のケアではなく、専門的な治療を受けたい!」
そんな方に向けて、歯科医院での具体的な治療法や、改善のためのプロセスをご紹介します。
1. 口臭の原因を特定するための診断
口臭を根本から改善するには、原因を正確に突き止めることが大切です。歯科医院では、以下の方法で診断を行います。
① 問診と視診
まず、患者さんの生活習慣や口臭の気になるシチュエーションについて問診を行います。例えば、
✔ 口臭が朝起きたときに強くなるのか?
✔ 食後や空腹時に口臭を感じるのか?
✔ どんなケアを行っているのか?
この情報をもとに、口臭のタイプや原因を推測します。次に、**口腔内の視診(歯や歯茎、舌の状態)**を行い、歯周病や舌苔の有無、虫歯の進行度、補綴物(詰め物・被せ物)の状態などをチェックします。
② 口臭測定(簡易チェック)
当院では口臭測定器はありませんが、簡易的なチェック方法を用いることもあります。
例えば、
✔ 舌苔の量を目視で確認する
✔ 唾液の分泌状態を確認する(口の乾燥度チェック)
✔ 不良補綴物や充填物の状態を診る
これらの診断により、口臭の主な発生源がどこにあるのかを特定していきます。
2. 口臭の原因別!歯科医院で行われる治療方法
① 不良補綴物・充填物の劣化が原因の口臭
詰め物(充填物)や被せ物(補綴物)が劣化すると、口臭の原因になります。特に、以下のような状態は口臭を悪化させるリスクが高まります。
✔ 古い銀歯の隙間に汚れが溜まっている
✔ 詰め物や被せ物が浮いてきている(適合不良)
✔ 歯との間に段差ができ、細菌が繁殖しやすい
✔ 詰め物の下で虫歯が再発している
これらの問題があると、食べかすや細菌が溜まりやすくなり、悪臭の原因になります。そのため、適合が悪くなった補綴物は、早めに交換する必要があります。
✔ 治療方法
- 古い銀歯を外し、適合の良いセラミックや樹脂の詰め物に交換
- 虫歯が進行している場合は治療し、新しい詰め物を装着
- 歯との段差をなくし、汚れが溜まりにくい形に修正
詰め物や被せ物を適切に調整することで、細菌の繁殖を防ぎ、口臭の改善につながります。
② 舌苔のクリーニング
舌の表面に溜まる「舌苔(ぜったい)」も口臭の大きな原因です。舌苔には細菌や食べかすが付着し、硫黄のような臭いを発生させます。
舌苔が多い場合は、以下の方法で改善を図ります。
✔ 舌専用のブラシやクリーナーを使い、やさしく清掃
✔ 舌の保湿を意識し、乾燥を防ぐ(こまめな水分補給)
✔ 殺菌作用のある洗口液を活用
歯科医院では、適切な舌磨きの方法を指導し、舌の状態を健康に保つサポートを行います。
③ ロイテリ菌の摂取(バクテリアセラピー)
最近注目されているのが**「ロイテリ菌」**を利用したバクテリアセラピーです。ロイテリ菌は、善玉菌の一種であり、口腔内の悪玉菌(歯周病菌など)を抑制する働きがあることが研究で明らかになっています。
✔ ロイテリ菌の効果
- 口臭の原因となる細菌の増殖を抑制
- 歯周病の改善・予防
- 口腔内の菌バランスを整える
- 免疫力の向上
ロイテリ菌はタブレットやサプリメントとして摂取できます。毎日摂取することで、口臭の予防だけでなく、全身の健康維持にも役立つため、気になる方はぜひ試してみてください。
④ 唾液の分泌を促進するケア
唾液が少ないと、口の中が乾燥して細菌が増殖しやすくなります。ドライマウスが原因の口臭には、以下の対策を取り入れます。
✔ 唾液腺マッサージ(耳の下や顎の下を優しく押す)
✔ キシリトール入りのガムを噛む(咀嚼で唾液分泌を促す)
✔ 水素吸入を取り入れる(抗酸化作用で口腔内のバランスを整える)
3. まとめ
口臭の治療には、原因を特定し、それに合った対策を行うことが大切です。
歯科医院では、不良補綴物の交換、舌クリーニング、ロイテリ菌の摂取指導、ドライマウスケアなどを行い、根本的な改善を目指します。
「口臭が気になる…」と感じたら、ぜひスヴァラ歯科までご相談ください!