スヴァラ歯科Blog
| 口腔衛生指導
ロイテリ菌の種類
(2023年1月28日 11:57 AM更新)
こんにちは
痛みに配慮、歯の神経を守る、バクテリアセラピーでお口と全身を健康にする、石神井公園駅のスヴァラ歯科です。
前回はロイテリ菌(L.ロイテリ菌)とは何?という事について簡単にお伝えしました。
今回は、そのロイテリ菌の種類についてお伝えします。
イヌという動物が地球上には存在します。そのイヌには色々犬種があることは皆さんご存じですね。
チワワがいたりドーベルマンがいたり秋田犬がいたりと。
同じように微生物「@@菌」も細かく種類が分かれているのです。これを菌株といいます。
L.ロイテリ菌には大きく分けて3つの菌株が存在します。
①消化管全体の菌叢を整えて悪玉菌を抑制する17938株
→腸内環境を整えて免疫力を向上させる
②TNF-αの下方制御による炎症の緩和作用のある5289株 (※TNF-αとは炎症性サイトカインと呼ばれる物質の事)
→口腔内の歯周病菌や虫歯菌を退治してお口から健康にする
③消化管の炎症緩和をして加齢のリスクを低減させる6475株
→消化管と骨格の健康維持
私たちの身体は微生物との共存によって成り立っています。
微生物による椅子取りゲームが私たちの体内で行われているとしたら、
皆さんはどの微生物に椅子を取ってもらいたいでしょうか?
私は自分の身体にとって有益な微生物に椅子取りゲームの勝者になって欲しいと考えています。
ロイテリ菌という味方
(2023年1月16日 2:23 PM更新)
こんにちは
痛みに配慮、歯の神経を守る、バクテリアセラピーでお口と全身を健康にする、石神井公園駅のスヴァラ歯科です。
今回はバクテリアセラピーの主役である乳酸菌、ロイテリ菌についてお伝えします。
ロイテリ菌(L.ロイテリ菌)の特徴は
①ヒトの母乳由来で発見されました。
②口腔内や腸管に付着する能力を持ち消化管内での生存性も高い。
③ロイテリンという抗生物質を出して人体に有害な病原菌に拮抗作用があります。
このロイテリンという物質をロイテリ菌は敵(病原菌)がいるときに産生するのだそうです。
そして、他の善玉菌や日和見菌には攻撃をしないとのこと。
ロイテリンはL. reuteri によって産生、分泌されます。
幅広い効能を持ち、グラム陽性菌、グラム陰性菌、酵母菌、原虫をはじめとする様々な病原菌の増殖を阻止します。
バイオガイアジャパンHPより
凄くないですか? 😀
何故かと言うと善玉菌が全て良い働きだけする訳ではないのです。
※乳酸菌の一種であるラクティス菌は免疫全体を活性化させますが、良い菌も悪い菌も無差別に攻撃してしまいます。
私たち人間は微生物との共生することが避けられません。
それなら、私たちにとって有益な菌を優勢にしておくことが全身の健康維持に有利ではないでしょうか?
次回はロイテリ菌の種類についてお伝えします。
歯科とバクテリアセラピー
(2022年12月31日 5:34 PM更新)
こんにちは
痛みに配慮、歯の神経を守る、バクテリアセラピーでお口と全身を健康にする、石神井公園駅のスヴァラ歯科です。
人間は細菌と共存して生きています。
その細菌は人間にとって善玉菌、悪玉菌、どちらでもない日和見菌と分けられています。
そして常にバランスを取って私たちの体内で存在しています。
バクテリアセラピーは生活習慣ストレス・悪い食べ物などで悪玉菌が優位になってバランスが崩れた状態を生きた善玉菌を送り込むことによって改善をさせて健康にすることが目的です。
善玉菌は腸内でお腹の調子を整えて免疫機能の向上や脳の働きを良くすることが知られています。
そして口の中の悪玉菌である歯周病菌や虫歯菌にも特殊な善玉菌は効果がある事が最近の研究で分かってきました。
定期的に歯周病の治療で口の中の悪玉菌を取り除くことだけでなく、善玉菌を補給することによってさらに口の中の状況が良くなる。
⇩
消化器の入り口である口がきれいに保たれる
⇩
早死にする病気のリスクが減る
という理由でスヴァラ歯科ではバクテリアセラピーを治療に取り入れています。
次回はバクテリアセラピーの主役であるロイテリ菌についてお伝えします。
47都道府県「噛む力」ランキング、気になる結果は・・・
(2022年8月15日 9:14 PM更新)
こんにちは。
痛みに配慮、分かりやすい説明、歯の神経を守る石神井公園駅のスヴァラ歯科です。
ガムでお馴染みのロッテが47都道府県の噛む力ランキングを発表しました。
プレスリリースは以下の通りです。
私が個人的にこれはなかなか凄いと感じたのが
噛むことが「目の疲れ、乾燥を防ぐ」、「ウォーキング速度の加速によるカロリー消費量の増加」、「ストレス軽減」など、まだあまり知られていない効果があることもわかりました
もっと意識して噛もうと思います 😀
歯周病菌で肝疾患が悪化
(2022年6月29日 8:44 PM更新)
痛みに配慮、歯の神経を守る、石神井公園駅のスヴァラ歯科です。
今日は歯周病菌が肝臓病の悪化に深くかかわっていることについてお伝えします。
お酒を大して飲んでいないのに肝臓に脂肪が溜まる非アルコール性脂肪性肝疾患というものがあります。
内訳は
①脂肪蓄積があってもほとんど進行しない予後が良好なもの
と
②肝硬変や肝臓がんに進行するハイリスクなもの
②は肝臓関連の死亡が高く心疾患で死亡する可能性も高いという事、ご存じでしたか?
日本でも1000万以上の人が罹患しているとも報告があります・・・
メッチャ怖いですね~
新潟大学と理化学研究所のチームのよって、非アルコール性脂肪性肝疾患の悪化に歯周病菌による腸内環境の変化が関係することが明らかになりました。
お口の健康維持は腸内環境を通じて全身の健康に深くかかわっている、という証拠がまた一つ発見されましたね。