スヴァラ歯科Blog
| 口腔衛生指導

歯周病予防がインフルエンザ予防に効果的な理由

(2020年1月5日 7:18 AM更新)


定期的な歯石除去などの歯周病処置とインフルエンザ予防の関係について今回は書きます。

 

歯周病菌は近年、様々な全身疾患の原因であることが判明してきています。

 

健康な身体にとって様々な悪い働きを引き起こす歯周病菌ですが、インフルエンザなどのウィルスを粘膜に侵入し易くするプロテアーゼやノイラミニダーゼといった酵素を出します。

(バリヤーが破られてウィルスなどの異物を除去する上咽頭からの侵入をさせやすくしてしまうイメージでしょうか)

 

ただでさえ質が悪いのに、これらの歯周病菌由来の酵素は抗ウィルス薬で抑制することができません。

 

特に免疫力の弱い高齢者はインフルエンザの重症化リスクが高まってしまうことが知られています。

 

定期的なクリーニングと毎日の口腔ケアで口腔内の細菌数を減らすことがインフルエンザ予防につながります。

口腔細菌は歯の表面だけでなく、舌の上、咽頭などの粘膜にも多く存在します。

 

 

 

まとめ

お口の中を綺麗にしておかないと

歯周病菌はインフルエンザウィルスによる感染をしやすくする
タミフルなどの抗ウィルス薬が効きにくくなる

 

歯周病菌とインフルエンザウィルスの滅茶苦茶身体に悪いコラボ

 

嫌ですね~(-_-;)

 

病気になりにくい身体になるために、今日から歯ブラシ、フロス、マウスウオッシュ、しっかり行ってみませんか?


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具体的なインフルエンザ予防

(2019年12月31日 4:39 PM更新)


12月の29日に練馬区の年末年始急患当番をしてきました。

私たち歯科のフロアの下に医科の診療室があるのですが、インフルエンザや風邪の患者さんばかり・・・

やはり普段からインフルエンザに負けない身体にしておくことが重要だと再認識させられました。

 

 

今回は具体的な予防方法について書いていきます。

 

①:人混みを避ける

→飛沫・接触感染のリスクを減らします

②:しっかりとした手指の洗浄

→接触感染のリスクを減らします

③:普段から適度な運動を行い十分に栄養と睡眠をとっておく

→ウィルスに負けない免疫力を付けます

④:鼻うがい

→鼻呼吸をしやすくさせ、上咽頭に付着したウィルスを洗い流します

⑤:しっかり歯磨きをして口の中を清潔にする

→インフルエンザにかかりにくくします

⑥:ワクチン接種

→流行が予想された型には効果的

 

最近では、インフルエンザウィルスは湿度が高くても感染力が弱まらない、との研究報告もされていますが、厚労省のHPでは湿度50~60%を推奨しています。

 

また、マスク装着は感染予防には効果がありません。(ウィルスはマスクの隙間くらいは通り抜けてしまいます・・・)

 

口呼吸などしていたら確実にアウトなのですが、大多数の方はご自分が口呼吸をしていることを自覚していません。

 

きちんとした鼻呼吸を行うためにも鼻うがいやあいうべ体操は必須であると個人的には考えています。

 

鼻うがいの効果については「インフルエンザ 予防 鼻うがい」で検索を行うと、

国立モンゴル医科大学客員教授をなさっている岡崎好秀先生が詳しく書いてあるコラムを読むこともできますのでご興味のある方は参考までにどうぞ。

 

 

次回は歯磨きがなにゆえインフルエンザ予防に効果があるのかを書きます。


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間違いだらけのインフルエンザ予防

(2019年12月25日 9:43 AM更新)


MerryChristmas☺☺☺

 

インフルエンザが猛威を振るう季節になってきましたね。

 

罹ってしまうといろいろ大変ですよね。

高熱、体のダルさ、悪心、寒気、仕事に穴をあけてしまうことでの精神的・経済的な負担、などなど

 

インフルエンザに罹ったら医療機関を受診して薬をもらって治す方がほとんどでしょう。

でも、薬を飲んで治すというのはウィルス性の疾患には対症療法でしかありません。

(風邪も同様ですので、風邪をひいたときに抗生物質を医師が処方するのは弱った身体への細菌による感染対策です。)

 

ですのでウィルスに簡単に負けない身体を作ることがコスパが良く簡単で確実な健康維持の方法かと思われます。

 

 

昔から言われているインフルエンザや風邪の予防は以下の通りでしょうか・・・

手洗い(重要!!)
ガラガラうがい(ほとんど意味無し!!)
マスク着用(予防では意味無し!!)

 

 

マスク着用についてポスターに書いてあるじゃないか!と感じた方もいると思います。

これはインフルエンザ拡大防止のポイントなのです。

 

じゃあ予防はどうするのか?

次回は具体的な方法について書いていきます。


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歯並びと認知症の関係

(2019年9月23日 6:10 PM更新)


認知症になりたくなければ、歯並びを良くしなさい【専門医が提言】

 

 

 

先日の日本病巣疾患研究会総会でも発表されていた認知症専門医の長谷川嘉哉先生のブログから引用です。

 

 

認知症の専門医の立場から歯並びと認知症の関係を詳しく説明されております。

 

成人の矯正も見た目だけでなく、認知症予防にも効果がある点で画期的ですね。

 

 

現在は4人にひとりが高齢者の社会ですが、もう少しすると4人にひとりが認知症という時代がやって来ます。

国も今年になって認知症をいかに緩やかにするかという目標を掲げました。

 

 

当院へ通われる患者さんにはひとりでも多くそうならないように私も精進致します。


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メンテナンスまでの期間、それで大丈夫ですか?

(2019年7月24日 8:38 AM更新)


「メンテナンスは1年に1回しているから大丈夫!」とお話ししている方がいらっしゃいます。

でも、本当に大丈夫なのでしょうか?

 

アメリカでの研究報告ですが、
歯科医院で歯科衛生士にきちんとブラッシング指導を受けて毎日フロスも行っているセルフケア上級者の方でも、歯科医院できちんとクリーニングをしてから

たったの2か月 !!

でお口の中の歯周病菌などは元のレベルに戻ってしまうのだそうです・・・

 

 

もう一度言います。

 

セルフケア上級者できちんとメンテナンスを行っていても、歯周病菌などは2か月で元のレベルに戻ってしまうのです!

 

怖いですね。( ;∀;)


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