スヴァラ歯科Blog
| お口のニオイ、大丈夫ですか?
お口のニオイ、大丈夫ですか?
(2025年1月21日 8:56 AM更新)
こんにちは!
歯の神経を守る、可能な限り痛くない治療を目指す、予防歯科とバクテリアセラピーと水素吸入で全身の健康を目指す石神井公園駅の歯医者、スヴァラ歯科です。
今回から2回に分けて、「口臭」について書きます。
第1回: 口臭の原因を徹底解剖!
口臭は、自分では気づきにくく、他人からも直接指摘されることが少ないため、特にデリケートな問題として認識されています。10代から40代の方々にとっては、対人関係や仕事の場面での印象に影響を与える可能性があるため、気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、口臭が生じる原因について詳しく解説し、改善や予防に向けた第一歩を踏み出すお手伝いをします。
口臭の原因を徹底解剖!
口臭は、さまざまな要因によって引き起こされます。大きく分けて以下の4つの原因が考えられます。
1. 口腔内の問題
口腔内の状態は、口臭に最も直接的な影響を与える部分です。
- 歯周病: 歯周ポケット内に潜む歯周病菌が揮発性硫黄化合物を生成し、口臭の主な原因となります。症状としては、歯茎の腫れや出血が挙げられますが、初期段階では自覚症状が少ない場合も多いです。
- 虫歯: 虫歯の中で繁殖する細菌が異臭を放ちます。特に深い虫歯や根の治療が不完全な場合、悪臭が強くなることがあります。
- 歯垢と歯石: 歯垢(プラーク)は細菌の集合体であり、これが硬化して歯石になると口臭の温床となります。歯間や歯茎付近に溜まりやすいことが特徴です。
- 舌苔: 舌の表面に付着する白や黄色の苔状の汚れで、細菌や食べかすが原因です。放置すると口臭が悪化します。
- 口腔乾燥症(ドライマウス): 唾液が減少すると自浄作用が低下し、細菌が増殖しやすくなります。
2. 全身の健康状態に関連する原因
全身的な病気が口臭の原因になる場合もあります。
- 消化器系の病気: 胃の消化不良や胃潰瘍、逆流性食道炎などが口臭を引き起こすことがあります。
- 呼吸器系の疾患: 副鼻腔炎や慢性気管支炎などの病気が原因で、鼻や喉からの異臭が発生する場合があります。
- 糖尿病: ケトン体という物質が血液中に増加すると、特有の甘酸っぱい口臭が生じることがあります。
- 肝臓や腎臓の病気: これらの臓器の機能低下により、体内の老廃物が十分に処理されず、口臭として現れることがあります。
3. 食生活の影響
食べるものによって口臭が一時的に強まることも少なくありません。
- ニンニクやネギ、玉ねぎ: 硫黄化合物が体内で代謝される過程で、口臭が強くなることがあります。
- アルコール: 唾液の分泌を抑制することで、口腔内の乾燥を引き起こし、口臭を悪化させる原因となります。
- 高タンパク質食品: 肉や魚を多く摂取すると、腸内で発酵しやすくなり、悪臭物質が生成されることがあります。
4. その他の要因
その他にも、以下のような要因が口臭に影響を及ぼす場合があります。
- 薬の副作用: 一部の薬剤は唾液の分泌を抑制するため、口腔内が乾燥しやすくなります。
- ストレス: 自律神経の乱れにより、唾液の分泌が減少し、細菌が増殖しやすくなります。
- 加齢: 年齢とともに唾液分泌が減少し、口臭が強まることがあります。
口臭のチェック方法
自分では気づきにくい口臭ですが、以下の方法で確認することができます。
- 手のひらを使う方法: 手のひらに息を吹きかけて、その匂いを嗅いでみましょう。
- 舌をチェックする: 舌の表面が白っぽくなっている場合、舌苔が原因の可能性があります。
- 専門的な診断を受ける: 歯科医院や耳鼻科では、専用の機器を使って口臭を測定することができます。
よくある質問
Q. 口臭は病院で治療できますか?
A. はい、歯科医院では歯周病や虫歯の治療、口腔内のクリーニングなどを通じて口臭の原因を取り除くことが可能です。また、全身的な病気が原因の場合は内科や耳鼻科での診察が必要です。
Q. 口臭を完全に防ぐことはできますか?
A. 日々のケアを徹底することで、ほとんどの口臭は予防できます。ただし、全身の病気や特定の体質に起因する場合は、専門的な治療が必要です。
次回予告
第1回では、口臭の原因について詳しく解説しました。次回は、具体的な予防策や日常で役立つケア方法についてお伝えします。特に、誰でも簡単に始められる方法を中心に紹介しますので、ぜひお楽しみに!
前へ:« 年末年始、急患診療所の案内
次へ: