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| 【歯列矯正の本当の効果】見た目以上のメリット!健康、寿命、かみ合わせ改善がもたらす変化とは

【歯列矯正の本当の効果】見た目以上のメリット!健康、寿命、かみ合わせ改善がもたらす変化とは

(2025年4月23日 8:59 AM更新)


こんにちは!

歯の神経を残す治療を中心に、できる限り痛みを抑えた診療を心がけています。
予防歯科・バクテリアセラピー・水素吸入などを通じて、
治療だけでなく、再発しにくい口内環境と、元気に過ごせる毎日を守るサポートも行っている石神井公園駅のスヴァラ歯科です。

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前回のブログ(噛み合わせと全身の健康の関係)では、そのつながりについてお話ししました。

“噛む”という行為が、実は呼吸や姿勢、さらには免疫や脳のパフォーマンスにまで影響するとされています(参考:日本咀嚼学会)。

こうした話を読んで、「え、歯ってそこまで大事だったの?」と驚かれた方も多いかもしれません。

では、健康とつながる“噛み合わせ”を整える手段として、どんな方法があるのでしょうか?

そのひとつが「歯列矯正(矯正治療)」です。

 

 

「矯正って、見た目を整えるためのものでしょう?」 そんなふうに思われる方も少なくないようです。

実際には、矯正には見た目以上の意味があると考えています。

今回は、スヴァラ歯科の視点から、その背景や考え方をお伝えしたいと思います。

 

 

【歯列矯正は見た目だけじゃない!噛み合わせが改善し全身の健康へ】

歯列矯正というと、まず思い浮かぶのは「見た目の改善」かもしれません。

コンプレックスが軽減され、自信を持って笑えるようになるというのは、大きな変化のひとつです。

ただ、それだけではありません。

歯並びが整えば、かみ合わせのバランスも整っていきます。

噛み合わせが整うことで、口腔機能や咀嚼能力、呼吸パターン、顎の筋肉バランスなど、全身の機能にも変化が現れることがあります。

 

たとえば、こんな変化を感じる方がいらっしゃいます。

・眠りが深くなる

・肩や首のこりが軽くなる

・集中力が高まる

・スポーツパフォーマンスの変化

・風邪をひきにくくなる

・朝の目覚めが良くなる

・イライラしにくくなる

・鼻詰まりが減る

・姿勢が良くなる

 

こうした変化は、生活の質そのものに関わってくるものです。

身体の土台を整えることで、その人がもともと持っている力を発揮しやすくなる——矯正治療には、そんな可能性があると私たちは捉えています。

 

 

【歯列矯正は未来の歯を守る?噛み合わせと歯の寿命の関係】

矯正が与える影響は、生活の質だけではありません。

かみ合わせが乱れていると、一部の歯に過度な力が長期にわたってかかることがあります。

この状態が続くと、歯根や歯周組織に負担がかかり、将来的なトラブル(破折・咬耗・動揺など)につながるリスクが高まると考えられています。

特に成長期の子どもにおいては、上下の顎の発育バランスが噛み合わせに大きく影響します。

この段階で正しい力のかかり方を導ければ、将来的な歯や顎関節への負担軽減にもつながると考えています。

 

 

つまり矯正は、「見た目のため」や「今の不調の改善」だけでなく、「未来の歯の寿命を守るため」の予防的アプローチとしても意味を持っているのではないでしょうか。

 

 

【なぜ?歯列矯正が『見た目だけ』と思われがちな理由を解説】

「矯正って、芸能人みたいに歯をキレイにするためのものでしょ?」

このような印象は、テレビやSNSなどを通じて広がっている部分もあるようです。

また、保険が適用されにくいという制度上の背景から、「贅沢な自費治療」というイメージも根強くあるかもしれません。

こうした先入観が、「矯正=美容目的」という考えにつながっているのではないかと感じています。

 

 

 

【スヴァラ歯科の矯正治療:SH療法・T4K・アライナー矯正の3つの柱】

スヴァラ歯科では、患者さんの年齢やお口の状態に応じて、3つの矯正方法を使い分けています。

① SH療法(床矯正) 取り外し可能な装置を使い、顎の幅をゆっくりと広げながら歯列を整えていく方法です。 「顎が狭くて歯が並ばない」というタイプの方に向いており、歯を抜かずにスペースを確保できる点も特徴のひとつです。 また、呼吸や姿勢といった全身のバランスを整えることも視野に入れて進めていきます。

 

② T4K(筋機能矯正装置) 主に小児の患者さんに使用する、既製の柔らかいマウスピース型の装置です。 舌の位置や口呼吸の改善、咀嚼・嚥下・発音などの筋機能を整えることを目的としています。 歯並びだけでなく、口周りの機能を育てる視点からアプローチする点が特徴です。

 

③ アライナー矯正(マウスピース矯正) 主に成人の前歯の叢生(ガタつき)に対応する方法です。 透明で目立ちにくく、必要なときに取り外せるという特性から、仕事や人前での活動が多い方にも選ばれています。

 

全顎的な矯正が必要な成人の方には、SH療法をご提案するケースが多くあります。

見た目だけでなく、呼吸や姿勢の改善、慢性的な不調の軽減などを目指す場合には、土台から整える治療が適していると考えています。

 

 

【ワイヤー矯正とどう違う?スヴァラ歯科の床矯正・マウスピース矯正】

矯正専門の歯科医院では、ワイヤーを使った矯正が一般的に行われています。

この方法は、力のコントロール精度が高く、幅広い症例に対応できる点で非常に優れた技術です。

一方、スヴァラ歯科では「自分の力で歯が動くように設計された装置(床矯正など)」を採用しています。 歯の萌出や顎の成長に無理がかからないよう配慮しつつ、自然な発育や咀嚼運動を活かすという視点を重視しています。

 

どちらが優れているということではなく、患者さんの背景や希望、治療の目的に応じてアプローチが異なると考えています。

 

 

【大人の歯列矯正の効果とは?睡眠や疲労感の改善も】

「今さら矯正なんて…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

たとえば、矯正後に口呼吸から鼻呼吸に変わったことで「いびきが減った」「朝スッキリ起きられるようになった」という声もあります(参考:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)。 このように、歯並びや噛み合わせの改善が呼吸の質にまで影響することは、あまり知られていないかもしれません。

また、姿勢や表情筋の使い方、食事の咀嚼習慣にも変化が現れることがあります。 矯正をきっかけに、身体全体の使い方や生活の質に対する意識が自然と高まっていく——そうした変化もよく見られます。

 

 

【「気になった今」が矯正を考えるタイミング】

「矯正って、子どもの頃にやるものじゃないの?」 そう思われる方も多いようですが、実際には年齢に関係なく「気になった今」がスタートのチャンスだと考えています。

年齢によって方法やゴールの設定が異なるだけで、矯正の意義そのものが失われることはありません。 大人でも、子どもでも、「今の自分の土台を整えたい」という気持ちがあるなら、それは十分な動機になります。

 

矯正という言葉だけで、「高額な自費治療」「長く通わなければいけない」「子どもが受けるもの」といったイメージが先行してしまうことがあります。確かにそのような側面があるケースもありますが、現代の矯正治療は、症状や年齢、目的に応じて柔軟に設計される時代になってきています。

 

 

【まとめ】

矯正治療は、単に歯をまっすぐに並べるためのものだけではありません。 呼吸・姿勢・噛み合わせのバランスを整えることで、 日々のパフォーマンスを高め、将来的な健康リスクを減らすことにもつながっていきます。

「見た目が気になるから矯正したい」という方も、「最近なんだか体調がすぐれない」という方も、 その根底にある“かみ合わせ”という土台を見直すことが、ひとつのヒントになるかもしれません。

 

 

次回以降は、小児矯正・成人矯正など、それぞれの年齢やライフステージに応じたテーマについて、より具体的に掘り下げていきたいと思います。

「矯正、ちょっと気になってきたかも」と思われた方は、予約をお取りいただき、診療時にご相談ください。



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