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マウスウオッシュの成分
(2024年7月22日 12:34 PM更新)
こんにちは!
歯の神経を守る、可能な限り痛くない治療を目指す、予防歯科とバクテリアセラピーと水素吸入で全身の健康を目指す石神井公園駅の歯医者、スヴァラ歯科です。
前回はマウスウオッシュの大まかな選び方について書きました。
今回は薬効成分について書きます。
はじめに
近年、歯周病や口臭予防への関心が高まっており、ドラッグストアやコンビニエンスストアでも様々な種類のマウスウォッシュが販売されています。しかし、自分に合ったマウスウォッシュを選ぶためには、薬効成分や効果、そしてドラッグストアで購入できるものと歯科医院専売のものとの違いを理解することが重要です。
特により効果的な歯周病予防や改善を目指す場合は、歯科医院専売のマウスウォッシュを検討することをおすすめします。
マウスウオッシュの種類と選び方
洗口液には、様々な種類の薬効成分が含まれています。代表的な成分は以下の4つです。
- CPC(塩化セチルピリジニウム): 浮遊性細菌に対して効果があり、口臭予防にも役立ちます。ドラッグストアで購入できるマウスウォッシュに多く含まれていますが、持続的な効果を得るためには、歯科医院専売のマウスウォッシュの方が効果的です。
- CHX(クロルヘキシジン): CPCよりも強力な殺菌作用を持ち、歯周病治療にも使用されます。歯科医院専売のマウスウォッシュに多く含まれており、歯周病菌の中でも悪影響を及ぼす「レッドコンプレックス」と呼ばれる細菌の集合体に対しても効果を発揮します。
- ただし、染色性、味覚障害、菌叢の乱れ、長期使用による耐性のリスクがあるため、歯科医の指示のもとでの短期的な使用が推奨されます。
- IPMP(イソプロピルメチルフェノール): バイオフィルムに対する殺菌効果に優れています。ドラッグストアで購入できるマウスウォッシュに多く含まれていますが、歯科医院専売のマウスウォッシュの方が、より効果的にバイオフィルムを除去することができます。
- エッセンシャルオイル: 天然の香り成分で、リラックス効果や気分リフレッシュ効果、抗菌作用などがありますが、排水溝詰まり、刺激、アレルギーなどのリスクがあるため、注意が必要です。ドラッグストアで購入できるマウスウォッシュに多く含まれています。
- より効果的な歯周病ケアを目指す場合は、「IPMP配合の歯磨き剤」と「歯科医院専売のマウスウォッシュ(CPC配合)」を組み合わせて使用することをおすすめします。
マウスウォッシュの効果的な使用方法
- 歯垢を最初に取り除き、その後マウスウォッシュを使用します。
- マウスウォッシュ後は飲食を控えることで、マウスウォッシュの効果を長持ちさせることができます。
- 出血などがある場合は使用をやめることが推奨されています。
- マウスウォッシュ後のすすぎは避けることが推奨されています。
歯科医院専売のマウスウォッシュを選ぶメリット
- より強力な殺菌作用により、歯周病菌を効果的に除去することができます。
- レッドコンプレックスと呼ばれる悪影響を及ぼす細菌の集合体に対しても効果を発揮します。
- 歯科医の指導のもとで使用することで、より安全かつ効果的に使用することができます。
- 歯周病の進行状況に合わせた最適なマウスウォッシュを選ぶことができます。
まとめ
マウスウォッシュは、歯磨きと併用することで、より効果的な口腔ケアを実現することができます。
自分に合ったマウスウォッシュを選ぶためには、薬効成分や効果、そしてドラッグストアで購入できるものと歯科医院専売のものとの違いを理解することが重要です。
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